研究を実施した東京大学医科学研究所の佐藤佳准教授は、
これらの結果が証明するようにBA.2をオミクロン株の一種とは見なさない方がよいと指摘。
さらに詳しい観察が必要だとの認識を示した。
新型コロナの変異株「ステルスオミクロン」(BA.29と呼ばれる新たな派生株について、
従来株より急速に蔓延するだけでなく、より重い症状を引き起こし、
さらにワクチンで形成された免疫を回避する可能性があり、
重症化を引き起こす能力はデルタ株を含む旧来の変異株と同等の可能性がある。
今回の研究結果は16日、医学誌に未発表で、査読もまだ行われていない。
米オハイオ州のクリーブランド・クリニックで微生物学の部門責任者を務めるダニエル・ローズ博士は、
「人間から見れば、BA.1よりも厄介なウイルスかもしれない。
より感染力が強い上に、一段と重い症状を引き起こす可能性がある」と指摘。
同博士は研究論文を検証したが、研究自体には関与していない。
「ステルスオミクロン」はオミクロンの従来株よりも約30~50%感染力が強い。
これまで74カ国及び米国内の47州で検出されている。