ロシア国営テレビで働くマリーナ・オフシャンニコワさんは14日、
ニュース番組中にスタジオに入って「戦争反対」などと書いた紙を掲げて反戦を訴えた。


時間はわずか5秒だが、スタジオにいたキャスターは前を向いたまま微動だにしなかった。
局内共通の認識があったのかも知れない。


オフシャンニコワさんは警察に拘束され取り調べを受けていたが、
モスクワの裁判所は15日、3万ルーブル、日本円でおよそ3万1000円の罰金刑を言い渡した。
オフシャンニコワさんは裁判所から出たあと、記者団に対し、
「この2日間は寝ずに過ごし、人生の中で非常に困難な日々でした。
取り調べは14時間以上続き、親族や友人と連絡をとることも許されず、
法的な支援も受けられませんでした」と述べ、支援者に感謝の意を示した。
周囲からは「よくやった」などの声援が送られた。


ロシア大統領府のペスコフ報道官は15日、
「これはフーリガン行為だ。われわれとは関係ない」と述べるにとどめた。
裁判所は放送中の行動ではなく、事前収録したとみられる動画で、
無許可集会への参加を呼び掛けたことを罰金の理由とした。
ということは、番組内での行為はこれから裁かれる。
安心させておいて、更に強い攻撃を仕掛けてくるのは極悪者の常套手段。
予断を許さない。
ロシア国民は彼女を守らなくてはいけない。
ロシア軍を侮辱したり軍に関する虚偽情報を広めたりすると、最長15年の懲役を科される。


今回の判断には、当然プーチンの意向が働いている。
ロシアでは、街で白紙の紙を持っているだけで逮捕される。
テレビのインタビューを受けているだけで逮捕されている。
わたしも、ロシアの人たちに逮捕されないように訴えるよう進言してきたが。
彼らにとって怪しい者は、とにかく逮捕する姿勢のようだ、
それなのに、テレビで全ロシア、全世界に流れた「戦争反対」が3万円の罰金刑で済むはずもない。
全世界に流れたことが功を成したのかも知れない。
今は、全世界に流れたこの問題が、大きくなることを避けたいプーチン政権の意向が働いた。
ということは、プーチンは冷静な判断をしているということだ。
金 正恩ならすぐに処刑だ。
中国でも、そんなに早く解放しない。拷問が待ち受けている。