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イラク、国会最大勢力が大量辞職。

政治の混乱必至。


中東イラクイスラムシーア派有力指導者、ムクタダ・サドル師が、

配下の国会議員に辞職するよう求め、サドル師派の議員73人全員が14日までに、

議長に辞表を提出したとイラクのメディアが伝えた。



サドル師派は昨年10月の国会(定数329、一院制)総選挙で最大勢力となっていた。

総選挙の結果を受け、サドル師派は新政権樹立のための連立協議を主導。

対立する親イランのシーア派勢力との連携を拒否。

スンニ派少数民族クルド人の政党などとの連立政権樹立を目指したが、

多数派は形成できず協議は暗礁に乗り上げていた。

選挙から8カ月過ぎても政権は発足せず、新たな大統領や首相も決まらないままで、

政治の停滞が深刻化していた。



イラクでは米国とイランの勢力争いが続いており、サドル師は両国の内政干渉を排する立場。

サドル師派の辞職を受け、シーア派勢力が連立政権樹立に意欲を示しているが、

混乱は不可避の情勢だ。