トルコ国防省は20日、国境を接するシリア北部とイラク北部で空爆作戦を実施したと明らかにした。
この地域に拠点を持つテロリストの掃討が目的だとしている。
空爆は19日深夜に始まり、航空機を使った攻撃でテロ組織の倉庫や司令部などを、
「ピンポイント」で破壊することに成功したとしている。
シリア人権監視団(英)によると、クルド系武装勢力の民兵や、シリアのアサド政権軍の兵士ら少なくとも65人が死亡。
トルコ国防省はツイッターに「我が国への攻撃の拠点として使われた地域」への攻撃を行ったと投稿。
声明では「自衛権の行使」だと主張。
トルコでは、最大都市のイスタンブールで13日、繁華街で爆発が起きて6人が死亡、80人以上が負傷した。
捜査は継続中だが、政府関係者はシリアやイラクに拠点を持つ非合法組織、
クルド労働者党(PKK)や関連組織が関与したとしている。
今回の空爆は、その報復とみられる。
エルドアン大統領は地上軍を動員する越境攻撃の可能性も示唆していた。