ソフトバンクGへの訴訟手続き着手、クレディ・スイス。
弱り目に祟り目。
スイス金融大手クレディ・スイス・グループは、英金融会社グリーンシル・キャピタルの経営破綻をめぐり、
ソフトバンクグループ(SBG)に未回収資金の賠償を求める本格的な訴訟手続きに着手。
英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が報じた。
FTによるとクレディ・スイスの弁護士が英国の高等裁判所に対し、正式な訴訟を始める許可を前週申請。
可否の判断が下るまで数カ月かかる可能性があるという。
グリーンシルは2021年3月に破綻し、クレディ・スイスは投資資金の回収を進めてきた。
(手の広げ方が甘い)
この過程で、グリーンシルの融資先で破綻した米建設会社カテラと、
傘下ファンドを通じて両社に出資していたSBGの関係や資金の流れを問題視しているとされる。
クレディ・スイスはグリーンシルからカテラに渡った4億4000万ドル(約580億円)の融資と、
経営破綻に至る経緯について、SBGを追及している。
SBGの広報担当者は「クレディ・スイスやそのファンドの利益を損なうことを意図したり、
実際に害したり、あらゆる誤った指摘を断固否定する」との声明を出した。
「投資判断を誤った責任をソフトバンクに押しつける試みだ」と強く反発。
法廷に持ち込まれれば全面的に争う構えを示した。