ドバイの経営者が中国や韓国の企業と日の企業の違いを語る。
「日中韓の企業と取引がある。日本は、新しいことをこちらが提案すると迷惑そうな顔をする。
中国韓国は新しい話を喜ぶ。ドバイに商談に来るのは、日本は課長。韓国はトップか幹部が訪れる。
ずっと以前からそう。昔ならそれでも日本に軍配が上がったが今はちがう。
日本は持ち帰って相談と言うばかりで、こちらとはペースが合わない。
出張に行くと日本は神経質にチェックしてくる。
日本のビジネスは窮屈で的が小さい。アラブの気質に合うのは韓国で、
まずは遠くからよく来たと一緒に遊んで意気投合し、それからチェックしてくる。
中国は友情もビジネスモデルもないが、財布が大きい。取るものはしっかり取っていく」
中東UAEのある町が、韓国の支援を受けて病院を建てた。
韓国の医師、看護師、医療技術者など200名余りが派遣されて住んでいる。
地元社会への直接的な貢献として、韓国はとても高く評価された。
日本であれば、医師3、4名を1年間派遣するのも大ごとではないだろうか。
「外国へ1年(3年)行って仕事したい人?」と聞いた瞬間、韓国では優秀な人が大勢、競って手をあげるのだ。
母国を離れ海外で仕事することが、キャリア設計においてプラスになるのだ。
残念ながらこの点で、日本は韓国から大きく水をあけられている。
「私の父は、日本企業はファイターだ、果敢で研究熱心だと言って尊敬していた。
私もその話を聞いて育ったが、今の日本企業はファイターではないと思う」(経営者)
‘@現場の経営者が一番理解している。
日本が世界に負けている理由が端的に分かる。
日本は決定権者が現場にいない。
中国や韓国はその場で決定する。
日本の決定権を持つお偉いさんは、国内でふんぞり返っている。
現場に決定権を持たせる裁量が無い。