岸田総理は29日午後(日本時間同日夜)、スペインの首都マドリードで開かれている、
NATO首脳会議に、日本の総理として初めて出席。
同日の会合には、日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランドが、
「アジア太平洋パートナー国」として招待された。
総理は、この4カ国について「理事会会合への定期的な参加を進めていくべきだ」と主張。
NATOの最高意思決定機関である北大西洋理事会(NAC)に、定期参加したいとの意向を示した。
また、日本とNATOの具体的な協力を定めた2014年の、
「日・NATO国別パートナーシップ協力計画(IPCP)」を抜本的に改定すると表明。
サイバー、新興技術、海洋安保などの分野で、協力を進展させる意向を伝えた。
NATO本部への自衛官派遣や、軍事演習への相互オブザーバー参加などに取り組む方針も示した。
覇権主義的な動きを強める中国を念頭に、東アジアの安全保障環境への危機感を訴え、
認識の共有を促した。