米政策研究機関「戦争研究所」は5日、ロシアにイランドローンを提供する見返りに、
イランが核開発への支援を求めているとの見方を示した。
イラン核合意の立て直しに向けた協議が破綻した場合に備えているとの見方がある。
イランは核物質の提供や核燃料の製造に関する支援を求めているが、ロシアが応じるかどうかは不明だという。
ロシアは核開発抑止を柱とする核合意の当事国で、イランの核兵器保有に反対している。
軍事転用が懸念されるイランの核開発拡大をロシアが受け入れた場合、
米政府は大きな方針転換につながる可能性があるとみて警戒を強めている。
米国の北朝鮮問題研究グループ「38ノース」は、
北朝鮮からロシアに列車が越境した場面をとらえた衛星写真の分析結果を発表。
「北朝鮮からロシアへの兵器供与に関する報告がある中での越境」と指摘。
軍事関連物資を運搬した可能性があるとの見方を示した。
4日越境した列車は両国の国境にかかる橋を渡り、北朝鮮からロシアに入った。
これに先立ち露側も2日、北朝鮮のコロナ対策で停止していた鉄道輸送を約2年半ぶりに再開。
3両編成の列車がロシアから北朝鮮に渡ったと発表していた。
在北朝鮮のロシア大使館は、北朝鮮からの衣服などの輸入に強い関心を持っていると言及していた。
ウクライナ侵略で不足する軍服などを北朝鮮から調達する可能性がある。
ウクライナのゼレンスキー大統領は黒海での防衛力を強化するため、
無人艦艇などによる艦隊を編成する考えを示し、各国に支援を呼びかけた。
ロシアはウクライナの穀物輸出に関する合意を一方的に停止した際、
「ウクライナが露黒海艦隊への攻撃に無人艦艇などを使った」と主張、ロ側が再び反発を強める可能性がある。