7日、ロシアの人権理事会の会合にビデオリンクで出席したプーチンは、
核戦争の脅威が高まっていると脅した。
一方で、ロシアは「狂って」はおらず、核兵器を最初に使うことはないと述べた。
プーチン氏は会合で、「そのような(核の)脅威が高まっていることを隠しておくのは間違っている」と述べた。
また、「我々は狂ったわけではない。核兵器が何なのか分かっている」と述べ、
「この武器をカミソリのように振り回して、世界中を走り回るわけではない」と意味不明の言動をした。
プーチンは、ロシアが世界で最も近代的で高度な核兵器を持っていると主張。
アメリカについては、核兵器を他国に配備することで一歩踏み込んでいると批判。
「ロシアは戦術核を含めた核兵器を他国の領土に置いていないが、アメリカ人はそうしている。
トルコや、多くの欧州各国に」と非難。
一方で、ロシアが一方的に併合を宣言した4州などに触れ、これまでの成果は「非常に大きい」と指摘。
特に、ウクライナ南部からロシア南西部にかけて広がるアゾフ海一帯を制圧し、
「ロシアの内海」にしたのだと成果を強調。
ピョートル1世(ピョートル大帝)の領土拡大の野心と同じだと主張。
ピョートル1世は17世紀末~18世紀のロシア皇帝で、ロシア近代化のほかに大国化を推進。
大北方戦争でスウェーデンと長年にわたり領土戦争を繰り広げた。
プーチンは、自らをピョートル大帝になぞらえているようだ。
だが、ロシアは4州の併合を宣言したものの、いずれの州も完全には掌握できていない。
ロシア軍は11月、唯一占領していた州都であるヘルソンから撤退を余儀なくされた。
‘@ロシアは狂っていないがプーチンは狂っている。
狂っていないと言及したことは、それなりに各国のプーチンに対する見方を、プーチン自身気にしているようだ。