ロシアの国営パイプライン企業トランスネフチはカザフスタンから「ドルジバ・パイプライン」を通じて、ドイツへの原油供給を始めた。
一方、経由地となっているポーランドへの原油供給は停止。ロシアの複数の報道機関が伝えた。
EUは2022年12月5日に海上輸送によるロシア産原油の域内輸入を禁止。
だが、EUの内陸国への供給を確保する狙いもあり、パイプラインでの輸入を続けている。
カザフの石油パイプライン運営会社カズトランスオイルは27日、ドルジバ・パイプライン経由でドイツに2万トンの原油を出荷したと発表。
内陸国のカザフスタンはエネルギー輸出を隣国のロシアに大きく依存しており、西側諸国の制裁対象になっていない。
タス通信はトランスネフチの発言として、2月後半時点でポーランドへの石油供給のための書類作成が完了しておらず、ポーランドの顧客への供給が断たれたと報じた。
ポーランドの石油精製会社PKNオーレンは25日、ロシアが供給を停止したとし、
他の調達元から不足分を穴埋めすることになると表明。
PKNは27日、トランスネフチとの取引関係はないと言及。
スロバキアとチェコへの原油供給は通常通り続いている。
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