日本、サハリン2の原油購入か。
日本政府が、極東ロシアの「サハリン2」から原油を購入するよう主要石油元売り会社に打診.したとロイターが報じた。
サハリン2は、天然ガスの生産過程で原油や軽質油を産出。
ロシアはこの副産物を混ぜた原油「サハリンブレンド」を販売しているが、
これらの輸出ができないと貯蔵タンクが満杯になり、天然ガスの生産に支障が出るという。
この原油は量も少なく、日本に必要なわけではないが、サハリン2のLNG(液化天然ガス)は日本にとって重要で、
生産が止まらないように備える必要があり、買い手がつかなくなった場合に備えた対応という。
ロシアによるウクライナ侵略を受けてG7がロシア産原油の段階的な禁輸を決めたため、大手石油元売りは原油の購入を停止。
一方、LNGは日本のエネルギー安定供給の観点からロシアからの購入を続けている。
6月以降実質的に止まっているロシアから日本へのいらない原油輸入が再開する可能性がある。
G7は、12月5日からロシア産原油の取引価格に上限を設ける措置を発動したが、
サハリン2の原油はその対象から除外されている。