林芳正外務大臣は3月1~2日にインドで開かれるG20外相会合への出席を見送る。
2023年度予算案の審議日程と重複しそうなため、国会を優先するという。
G20議長国インドの政府関係者は、G7議長国である日本の外相の欠席に、
「信じられない。日本外交にとって損失だ」と指摘。
G20会合はロシアのウクライナ侵攻や、中国が威圧的行動を活発化させる東・南シナ海情勢など、
重要議題を討議する予定。
‘@G20は、中国やロシアに加え、インドネシア、南アフリカといった米欧と一定の距離を置く中間国も出席する。
いま一番外交的に大事な時期に日本の大臣が参加しないのはあり得ない。
インドがグローバル・サウスのリーダー役を目指すなか、GDP世界3位の国であり、G7議長国として、
今回のG20外相会合はとても重要なはずだ。
G7議長国である日本が参加せず、G20議長国インドの顔に泥を塗る。
旧態依然とした国内論理が優先され、国益を害する悪しき慣例から逃れられない政府に明日はない。