中東などを担当する米中央軍の報道担当者は30日までに、
シリア上空でロシア軍戦闘機による米軍戦闘機への威嚇の度合いなどを強める飛行が最近目立ち、
近接距離での「空中戦」を仕掛けるような行為も複数回あったと報告。
米政府当局者はCNNの取材に、米軍機の撃墜を狙った行動とはみられないとしながらも、
「我々を挑発し国際的なもめ事へ引きずり込もうとしている可能性がある」と指摘。
米中央軍はロシア軍機によるこの種の飛行をとらえた二つのビデオ映像も公開。
ロシアは内戦状態にあるシリアでアサド政権の後ろ盾となっており、軍事介入もしている。
米国は過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の掃討を理由に兵士約900人をシリア内に展開させている。
米国は過去数年間、シリアでロシア軍との間に衝突回避の境界線を設置し、不測の事態につながりかねない偶発的な遭遇などを防止してきた。
米政府当局者によると、ロシア軍機による最近の危険な飛行を受けロシア側と接触した。
ただ、ロシア側は対応はしたものの、この種の事例の発生を認めることは一切なかったという。
米政府当局者は、米軍機のパイロットはロシア軍機による空中戦の挑発には応ぜず、衝突回避の手続きを守っているとした。
‘@イラついているロシア側の姿勢がよく分かる。