22日、台湾の邱国正・国防部長(国防相)は、台湾周辺でこのところ中国による「異常」な動きが見られると指摘、
対岸の中国・福建省での訓練に加え、水陸両用部隊の演習が行われているとの認識を示した。
国防部は18日、台湾周辺に非常に多くの中国軍機が飛来していると表明。
同相は立法院(議会)で記者団に「初期の分析では、陸海空・水陸両用部隊の9月の共同訓練が行われている」とし「最近の敵情はかなり異常だ」と述べた。
国防部は前日、福建省・大テイ湾付近の中国の活動を注視しているとの声明を発表。
台湾の安全保障関係者によると、この地域では中国が上陸訓練を行っている。
同相は、市民に現状を知らせるという国防部の原則に基づき、大テイ湾に関する情報を公表したと説明。
国防部の声明は異例。
中国は日本の排他的経済水域(EEZ)内の東シナ海に掘削装置「勘探8号」をえい航し派遣すると表明。
松野官房長官は21日午後の会見で「断じて受け入れられない」とし、
引き続き関係省庁で緊密に連携しながら関連の動向を注視するとともに、
「わが国の領土、領海、領空を断固として守り抜くとの考えのもと、毅然かつ冷静に対処していく」と表明。
中国政府は22日までに外交ルートで日本政府に「発表は入力ミスによるものだ」と釈明。