NITE=製品評価技術基盤機構は新型コロナウイルスの消毒目的で利用が広がっている、
「次亜塩素酸水」について、現時点では有効性は確認されていないとする中間結果を公表。
また、噴霧での使用は安全性について科学的な根拠が示されていないとして控えるようとした。
検証では、2つの研究機関で▽酸性度や▽塩素の濃度が異なる次亜塩素酸水が、
新型コロナウイルスの消毒に有効かどうかを試験。
その結果、一部にウイルスの感染力が弱まったとみられるデータもあったが、
十分な効果がみられないデータもあるなど、ばらつきが大きく、
有効性は確認できなかったという。
‘@マスコミを含め勘違いが多い。
効かないのではなく有効性が確認されなかったので、引き続き条件を変えて検証を続ける。
確認されていないだけであって、効果が無いとは書かれていない。
「次亜塩素酸水」については、今回の委員会では判定に至らず、
引き続き検証試験を実施することとされました。
読解力のない人が読むと、有効性確認されず=効がないとなる。
何処にも、有効ではない、効かないとは書いていない。
むしろ、感染力が弱まったデーターもある。
人体への影響も少なく比較的安価な「次亜塩素酸水」が有効であれば期待は大きい。
次亜塩素酸水で新型コロナ不活化「30秒以下で」
北海道大学とエナジック社が実証。
実証実験は4月27日~5月3日、
北海道大学人獣共通感染症リサーチセンターの高田礼人教授が実施した。
同センター保有の新型コロナウイルスを蒸留水と次亜塩素酸水にそれぞれ混ぜて、
30秒、1分、5分、10分の反応時間ごとに、感染性を持つウイルスの数(感染価)を測定した。
pH2・7以下、有効塩素濃度40ppmの次亜塩素酸水を使った。
蒸留水の感染価は10分経過後も横ばいだった一方、
次亜塩素酸水の感染価は1ミリリットル当たり1千万個以上のウイルスが、
30秒で検出限界以下まで減少し、そのまま推移した。
実験室を平均的な室温の23~24度に設定して2回試したが、どちらも同様の結果が得られた。
次亜塩素酸水は水と食塩を電気分解して生成される。実験を主導したエナジック教育福祉財団理事で
北海道大の玉城英彦名誉教授(疫学、今帰仁村出身)は、
「次亜塩素酸水は新型コロナをほぼ瞬時に不活化している」と指摘。
「安全で手に入りやすく、アルコールに比べ皮膚への刺激も少ない。
新型コロナの感染予防で、手指用の消毒液として推奨できる」と話した。
後、次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムは別物。
次亜塩素酸ナトリウムは一般的には漂白剤などに利用されている。
テレビなどでも、漂白剤を水で薄めてテーブルを拭くなど、除菌に効果があるとして取り上げられた。
「次亜塩素酸水」は酸性であり、食品添加物として厚生労働省により認可されており、
その安全性は検証されている。
次亜塩素酸水での除菌、消毒は直接使用してそのまま放置できる。
「身につけるだけで、空間のウイルスを除去 」は、今更という感じですが、
1999 年施行の感染症法で、これらの消毒法は推奨されていない。
危うい商売です。
大阪大学は2020年5月8日、要時生成型二酸化塩素水溶液(MA-T)が、
新型コロナウイルスを98%以上消毒できることを実証したと発表。
MA-Tを含む水溶液が1分間接触すると、ウイルスへの高い阻害効果が確認された。
MA-Tは、エースネットが開発した除菌、消臭剤システム。
亜塩素酸イオンを主成分とし、反応する菌やウイルスが存在する時のみ、
有効成分である二酸化塩素を必要な量だけ水の中で生成する要時生成型二酸化塩素水溶液だ。
既にその消毒効果については、MA-Tを0.01%含む水溶液がSARSコロナウイルスや、
MERSコロナウイルスにも有効であることが実証されており、
日本のほぼ全ての航空機や多くのホテルで利用されている。
反応すべきウイルスや菌がなければ主成分の亜塩素酸イオンの水溶液として存在するため、
安全性、安定性に優れた除菌、消毒剤と言える。
今後は、医療現場での二次感染防止、マスクや防護服の除菌対策としての使用が期待される。