新型コロナウイルスのワクチンを開発中の米製薬大手ファイザーと独バイオエヌテックは9日、
開発中のワクチンが90%以上の人の感染を防ぐことができると発表した。
このワクチンはこれまでに6カ国4万3500人を対象に臨床試験が行われ、
2回目の接種7日後に、対象者の9割で効果が確認された。
ファイザーとバイオエヌテックは、試験はまだ進行中で、
予防効果の数値は今後、変わる可能性があるとしながらも、
安全性のデータがそろう11月第3週以降、FDA=アメリカ食品医薬品局に対し、
緊急使用の許可を申請するとしている。
さらに、このワクチンは摂氏マイナス80度以下で保管しなければならないため、
流通面で困難に直面するという。
また、いちど接種して獲得する免疫が、どれくらい長期間続くのかについても不確かだ。
大統領選挙で勝利を宣言した民主党のバイデン氏も声明を発表し、
「この躍進を生み出し、希望を与えてくれた才気あふれる人々を祝福する」と賛辞を贈った。
一方、国民に予防接種が広く普及するのはまだ当面時間がかかるとも指摘。
「マスクの着用がワクチンよりも強力な武器であり続ける」と、国民にマスク着用を促し、
さらなる感染対策の徹底が必要だとの考えを示した。
そして、「アメリカはいまだ新型コロナウイルスで1日1000人以上が亡くなっており、
その数は増え続けている。これが現実で、われわれの目の前にある仕事は変わらない」と、
ワクチンに前のめりになることなく、冷静に着実に対策を進めていく決意を表明した。
どこかの総理や知事も見習うべきだ。
バイデン氏の勝利が見えてきた最終章から、バイデン氏の演説にはさらに磨きがかかり、
立ち姿はまさに大統領に見えてきた。
バイデン氏が、選挙の時より若々しく映ったのは私だけではなかったようだ。