光量子コンピュータで「量子超越性」を実証。
中国科学技術大学などの研究チームは12月3日(現地時間)、
量子コンピュータの計算能力が従来のスーパーコンピュータを上回ることを示す、
「量子超越性」を、光を使った量子コンピュータで実証したと発表。
同日付で米科学誌「Science」のオンライン版に掲載された。
ただ、英科学誌Natureの取材に対し、
物理学者である英インペリアル・カレッジ・ロンドン大学のイアン・ワルムスレイ教授は、
「中国の研究チームが作った光の回路はプログラマブルでなく、
実践的な問題を解くことはできない」と指摘。
中国の研究チームも「自然な次のステップは、われわれが開発した、
GBS(ガウシアンボソンサンプリング)量子コンピュータを現実世界の問題に応用することだ」
と論文の中でコメントしている。
それでも、ワルムスレイ教授は「これは間違いなく離れ業の実験で、重要なマイルストーンだ」
と研究を評価した。
‘@日本はどこへ行こうとしているのか。