南米ペルーの保健当局は11日、中国の製薬大手、中国医薬集団(シノファーム)の、
新型コロナウイルス感染症ワクチンの被験者に神経性の症状が見られたとして、
臨床試験(治験)を中止したと発表。
ペルーで約1万2千人を対象に治験の最終段階を実施していた。
症状が出たのは64歳の被験者で、数日前から足の筋力低下が見られた。
治験に関わる研究者は、ワクチンが症状を引き起こした可能性は高くはないとの見方を示し、
「少しでも疑問がある場合は、このような措置(中止)を取る方が良い」と話した。
被験者の健康状態に問題はないという。
アラブ首長国連邦(UAE)は今月、このワクチンの有効性を86%と発表している。