米バイオ医薬品企業ノババックスは14日、開発中の新型コロナウイルスワクチンについて、
最終段階の臨床試験(治験)で、90.4%の有効性を確認したと発表。
中等度から重度の症状を防ぐ効果は100%だった。
9月までに米当局に緊急使用許可を申請する方針。
年末までには月1億5000万回分の生産能力を確保する計画だ。
日本向けでは、武田薬品工業が製造と流通を手掛け、年内の供給開始を目指している。
「組み換えたんぱくワクチン」と呼ばれるタイプで、
新型コロナのウイルス表面にある「スパイク」たんぱく質だけ合成したものを接種して、
免疫のしくみを刺激し、本当の感染に備える。
同様のタイプは、B型肝炎ワクチンや子宮頸(けい)がん予防のためのHPVワクチンで実用化され、
海外では季節性インフルエンザワクチンでも使われている。