埼玉県川口市は27日、新型コロナのワクチン接種の委託費に、
市が上乗せして平日1回2070円をほぼ倍額の4070円に引き上げるなどとした、
新たな接種計画「川口モデル」を発表。
市内の全医療機関を動員して、65歳以上の高齢者の接種を加速させるためで、
希望する高齢者の接種を6月中に終えて、同月末からは55~64歳の接種を始めたいとしている。
市は14万人いる高齢者の65%5月中に終えると見込んでいる。
残る分は、集団接種会場で4万500回、約140の一般診療所で8万4千回、
13の有床病院で3万2500回、大規模病院5カ所で2万回を分担できるようにし、
6月末を待たずに終了させる計画だ。
集団接種会場に派遣される医師には、平日も土日祝日も4万円の協力金が出ているが、
平日夜間と土日祝日を6万円に、土日祝日の夜間を8万円に引き上げる。
月に1千回以上の接種をした医療機関には、予約システム構築や臨時スタッフ増員などの、
経費や職員への特別手当の原資を補助する制度なども導入する。
また、これまで5会場で行っている集団接種を、2月末の閉店以降使われていない、
旧そごう川口店1階の1会場に集約する。
多くの自治体が会場を増やそうとしている中、逆行する試みだが、
現場の職員から「医師や看護師を集めるのが難しく、分散していると効率が悪い」
との指摘があったと市は説明している。
5会場で1日当たり最大計1200回を見込んでいたが、集約により1890回に引き上げることができるという。
奥ノ木信夫市長は「ワクチン接種を加速させて感染を早く終息に導くことが最大の経済対策でもある」とし、
「すでに市医師会と大規模病院の協力は取り付けており、中小の医療機関の協力が成功のカギになる」と話している。
川口モデルが機能すれば、6月21日以降にも64~55歳に接種券の発送を始めて、
同28日以降から接種も始める。高齢者以外にも接種補助を広げることも検討するという。
‘@平時の時には口先でごまかされるが、
首長の力量は、有事の時に鮮明となる。
それにしても、ワクチンの従事者には手厚い支援が早く対応されるのに、
今も、命がけで戦ってくれている、新型コロナ感染者対応の医療従事者への支援は進まなかったし、
今でも足りていない。
政府の対応が薄いから、国民も頑張ってくれている医療従事者のことを忘れかけている。
だから人出は減らないどころか増えている。
あり得ないことだ。
人出が減れば、感染者数の減少も早まる。減らないから減少率が鈍化している。