安全管理に不備。
先月、30代と50代の男性社員2人が点検作業中に大量の被ばくをする事故があり、
今も高度な被ばく医療を行う広島大学の施設で治療を受けている。
兵庫県にある日本製鉄の製鉄所では、このほかに先月21日には、
協力会社の47歳の男性がダクトの清掃中に一酸化炭素中毒で死亡。
26日には下請け会社の42歳の男性が足場を解体している際に転落して死亡している。
警察は現場の安全管理に問題がないか調べている。
被ばく事故について、会社は負傷者のプライバシーなどを理由に発表をしておらず、
労働災害による被害者や家族を支援している「全国労働安全衛生センター連絡会議」の、
古谷杉郎事務局長は、「類似の作業を行う労働者や会社にとって、
情報共有は再発防止に非常に効果がある。企業は社会的な使命として、
個人情報を保護しながら必要な情報を広く共有する努力をしてほしい」と話し、
発表の重要性を指摘。
日本製鉄は「外部へのエックス線の漏えいはなく、事案の性格上、
負傷者のプライバシーにより配慮する必要があるため、主体的な公表は控えています」と、
一切公表しないスタンスを強調。