居酒屋チェーン大手のワタミは、国内で展開している270余りの居酒屋のうち、
採算が見込めない居酒屋の3割にあたるおよそ80店舗について、来年までに閉店する方針を固めた。
年内におよそ40店、来年、さらに40店ほどを順次営業終了にするとしている。
ワタミは、新型コロナの緊急事態宣言に伴う酒類の提供停止などの影響で、
昨年度、グループ全体の売り上げが前の年度より30%以上落ち込み、
110億円余りの最終赤字に陥ったほか、今年度も上半期の時点で30億円の最終赤字となるなど、
経営の立て直しが課題となっている。
会社では、不採算店舗の閉鎖を進める一方、
別のおよそ80店舗で焼き肉やすしなどへの業態転換を検討するほか、
需要が伸びている食材や弁当などの宅配事業を強化し、収益力を高めたい考えだ。