スロヴェニアのヤンシャ首相、ポーランドのモラウィエツキ首相、チェコのフィアラ首相らは、
ロシアによる攻撃が強まっているウクライナへ、同国の首都キエフを列車で訪れた。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、3首脳がポーランドから長い時間をかけ、
危険を冒して列車で移動して、同国を訪れてくれたことの勇気を称賛、謝意を示した。
3首脳のキエフ行きは、ポーランド側の発案だったという。
チェコのフィアラ首相は会談後、「私たちはウクライナの勇敢な戦いを称賛する」とツイート。
「ウクライナが私たちの生命のために戦っていることを知っている。あなたたちは1人ではない、
私たちの国がそばにいる」とし、ウクライナはヨーロッパのために戦っているとした。
ポーランドのモラウィエツキ首相はツイッターで、
「ヨーロッパがウクライナを失えば、二度と元には戻らない」とツィート。
欧州は「敗れ、辱められ、哀れな」姿をさらすことになるだろうと訴えた。
首脳らの会談中、キエフ市内各地で大きな爆発音が響いた。同市の西側境界付近では戦闘が起きた。
今回の訪問は、先週フランス・ヴェルサイユであった非公式のEU首脳会議で話題になり、
EUは事前に承知していたが、3首脳に役割は託していないという。
ポーランドのマルチン・プシダチ外務次官は、移動は危険だが、「意義のために価値はある」と述べた。
また、ロシア側に、キエフを訪問することを知らせていたと言及。
ゼレンスキー大統領は、ウクライナ国民がNATO加盟は不可能だと理解するに至ったと発言。
「私たちは何年間も、ドアは開いていると聞いていたが、加盟はできないとも聞かされていた。
それが真実であり、認めなくてはならない。そして、国民がこのことを理解し始め、
自分たちと、私たちを支援してくれる『パートナー国家』を頼りにするようになったことをうれしく思う」と強調。
そう言うしかないだろう。
‘@危険を顧みない3首脳の行動は、外からそれなりにウクライナを支援している首脳らとは雲泥の差だ。
今回の訪問は、ゼレンスキー大統領の身の置きどころの問題もある。
西側はウクライナから退避しろというが、ゼレンスキー大統領は拒んでいる。
しかし、仮に、ロシア軍に捉えられたり、殺害されたら西側も困る。
日本のメディアは、攻撃が激しくなるから15日午後8時から17日午前7時までの外出を禁止したと報道するが、
やはり、わたしの見立て通り、3首脳を守るために市民の外出を禁止した。
市街地で暗殺部隊が徘徊しないように、怪しいものがいれば直ぐ攻撃をする。
普通に考えれば、外出禁止令を出す状態で3首脳は訪れない。
先に記したが、ロシアにも事前に訪問を告知していた。
それで、3首脳に何かあったら、動きは大きく変わる。
それでもロシアは、3首脳の周辺に攻撃を仕掛けた。
ロシアも黙っている分けにはいかない。
停戦は難航しそうだ。
見捨てられたウクライナ。しかし、西側の協力は必要だ。
ゼレンスキー大統領は旨く立ち回っている。
米国当局はこれまでに「約6,000〜8,000人のロシアの地上軍の死亡者」を推定。
これは、わずか2週間で、米国が20年間イラクとアフガニスタンで戦って亡くなった兵士よりも、
多くのロシアの戦死者があったことを意味する。
その数はいまだ増えている。
ウクライナの老夫婦の家にロシア兵3人が侵入。
ロシア兵に気付いた老夫婦は「帰れ!」と叫んだ。
ロシア兵は威嚇射撃をした。
そんなことにひるまない老夫婦は、さらにロシア兵に詰め寄り「帰れ!」と叫んだ。
ロシア兵はその場を去った。
祖国、我が住まいを守る、崇高で気概のある老夫婦。
橋下や玉川、テリーなどには理解できない光景だ。
橋下や玉川、テリーらは、この老夫婦を侮辱する発言を日々繰り返していることを、強く認識すべきだ。
そして、中東なら容赦なく撃ち殺されていただろう老夫婦。
ロシア兵もウクライナ人を殺したくはないのだ。
それを実行させているプーチンを、絶対に許すことは出来ない。