ウクライナとロシアが戦争終結に向け合意文書を作成中という。
FT紙は、ウクライナとロシアの和平交渉に携わっている3人の関係者から得た情報としている。
15項目の合意案について以下のような内容が含まれているらしい。
ウクライナがNATO加盟を放棄して中立を宣言
ウクライナ軍の縮小(自国軍の保持は放棄しない)
ウクライナ国内に外国軍基地を設置しない
ウクライナは米国、英国、トルコなどの同盟国から安全保障の提供を受ける
ウクライナの公用語にロシア語も含める
ロシア軍は2月24日以降に占領した全ての地域から撤退する。
残りの9項目は今のところ不明だが、米国、英国、トルコなどの同盟国から、
安全保障の提供を受けるのはウクライナ側が「絶対に譲れない」と主張していた部分で、
恐らくロシアは「国内への外国軍基地を設置しない」という条件で、
ウクライナ側に譲歩し「NATO加盟を放棄して中立を宣言した」とみなすつもりのようだ。
これが事実なら、ウクライナとロシアの停戦が本当に成立するかもしれない。
しかもウクライナの要求が通る形で。
ゼレンスキー大統領も断念しているように、ウクライナのNATO加盟は当分あり得ない。
ウクライナの自国軍を認め、米国、英国、トルコなどの同盟国から安全保障の提供を受けるとは、
プーチンも譲歩したものだ。まぁ、内容がどういうものになるか。
これで、言った言わないで、また揉めないようにしなければならない。
ウクライナの公用語にロシア語も含めろという要求は、プーチンの顔が立つ。
「ロシア語を日常的に使用することをウクライナに認めさせた」と言うことだ。
問題は、クリミアのロシア主権承認、ドネツク・ルガンスク独立承認。
ウクライナのミハイル・ポドリャク大統領顧問は、「停戦が今後数日のうちに成立すると確信している、
代表団は両国の大統領が署名可能な文書を作成している途中だ」と明かした。
その後、FT紙の報道内容について、「FT紙の報道内容はロシア側の提案に過ぎず、
我々は独自の立場がある。現段階で我々が確認しているのは停戦、
ロシア軍の撤退、複数の国からの安全保障だけだ」と主張。
ロシアのラブロフ外相も「ウクライナの中立的地位について合意に近い」と述べている。
ロシア軍に拉致されていたメリトポリ市長が、ロシア人捕虜と交換で解放されたと報じられている。