米ワシントンで開かれたG20財務相・中央銀行総裁会議は20日午後(日本時間21日未明)、閉幕。
オンラインで参加したアントン・シルアノフ財務相らロシア代表団の発言時に、
西側諸国の一部が退席するなど、ロシアのウクライナ侵略を巡る対立が浮き彫りとなった。
ロシア代表団の発言時、イエレン米財務長官や連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長のほか、
英、加の代表団らが退席。
日本からは、鈴木財務相と日銀の黒田東彦総裁が参加。
G20会議の閉幕後、議長を務めたインドネシアのインドラワティ財務相が記者会見し、
ウクライナ侵略と日米欧などによる対露経済制裁について、
「世界経済の回復を妨げるという認識を共有した」と述べた。
今回のG20は、ロシアを強く非難する日米欧などG7と、
G20からのロシア排除に反対する新興5か国「BRICS」の中国やブラジルなどとの亀裂が、改めて表面化した。
予測通り、世界が2分される展開に向かっている。