ドイツ、ポルトガル、スペインの欧州3か国首相は21日、フランスの有権者に対し、
24日に行われる大統領選の決選投票では極右のマリーヌ・ルペン候補ではなく、
現職エマニュエル・マクロン氏に投票するよう呼び掛けた。
EU加盟国の首脳が、他の加盟国の内政について意見するのは極めて異例。
ドイツのオラフ・ショルツ(首相、ポルトガルのアントニオ・コスタ首相、
スペインのペドロ・サンチェス首相は同日付の仏紙ルモンドに出した声明で、
今回の決選投票は「われわれにとっては他の選挙とは違う」と表明。
フランス国民は「民主主義的な候補と極右候補の選択」を迫られており、
これまで通りの「民主主義の旗手」としてのフランスを選ぶよう期待を示した。
ルペン氏は2017年にロシア大統領府でプーチン氏と会談した際、
ロシアによるクリミア半島の併合を容認。
だがその後は軌道修正してロシアのウクライナ侵攻を非難し、
20日夜のマクロン氏とのテレビ討論でもこの立場を強調した。
だが3首相は「これらの政治家が今になってロシアの侵略者から距離を置こうとしても、
(過去の言動を)忘れるべきではない」と訴えた。
‘@ルペン氏はどう見ても、親プーチン親ロ派だ。
選挙のために、旗を降ろしているに過ぎない。
彼女が当選したら、今回の戦争は益々ややこしくなる。