ゼレンスキー大統領、独・仏に怒り爆発。
ウクライナのゼレンスキー大統領は3日のビデオ演説で、首都キーウで起きた民間人殺害に関し、
2008年にウクライナのNATO入りをドイツとフランスが阻止したことが、
ロシアの侵攻を招いたとして、独仏への怒りをあらわにした。
ゼレンスキー大統領は「メルケル前独首相、サルコジ元仏大統領は、
ブチャ(虐殺が起きた)に来て、ロシアへの譲歩政策の結果を見るべきだ。
拷問されたウクライナ人たちを自分の目で見てほしい」と当時の独・仏首脳を名指しで批判。
NATOは08年、ブカレストで開いた首脳会議の声明で、
ウクライナとジョージアは将来的に「加盟国になる」と明記したが、仏・独の反対で加盟は実現しなかった。
ポーランドのマテウシュ・モラヴィエツキ首相もフランスとドイツの対応を強く非難。
ウクライナにおけるロシアの行動は「大量虐殺」だと述べた。
モラヴィエツキ首相は、ドイツとフランスがプーチンを止めるのに十分なことをしていないと非難。
さらに、ドイツがより厳しい制裁の最大の障害であると強調。
ドイツのクリスチャン・リンドナー財務相は4日、
ドイツが大きく依存しているロシアの天然ガスに対する制裁を拒否した。
「ロシアとの経済的なつながりをできるだけ早く断ち切らなければならないのは明らかだ。
厳しい制裁を計画しなければならないが、天然ガスは短期間では代わりが見つからない。
彼らよりも我々自身に大きな損害を与えることになる」と説明。
これを受けてモラヴィエツキ首相は、ドイツとは異なり、ハンガリーは制裁に賛成していると述べた
モラヴィエツキ首相は、「マクロン大統領、あなたはプーチンと何回交渉したのか。何を成し遂げたのか。
ヒトラーやスターリン、ポル・ポトとも交渉するのか」と述べた上で、
「ショルツ首相、今聞くべきなのはドイツ企業の声ではない。罪のない女性や子どもの声だ」と訴えた。
モラヴィエツキ首相はプーチンが統治するロシアを「全体主義のファシズム国家」と呼び、
ブチャでの残虐行為を「ジェノサイド」と表現した。
‘@ポーランドも避難民受け入れのあまりの多さに困惑している。
ウクライナと国境を境にするポーランドの傍にロシア軍の攻撃も起きている。
こちらは国を挙げて命懸けの対応をしているのだ、ドイツやフランスも本気度を見せろという事だ。
ポーランドも、ゼレンスキー大統領同様、NATOの盾になっているという思いがあるのだ。