ハンガリーのシーヤールトー・ペーテル外務貿易相は4日、
対ロシア制裁の一環としてEUが提案したロシア産原油の禁輸措置について、
現在の形では支持できないと表明。
EUの提案では、原油は半年以内、石油精製品は年末までに輸入が段階的に廃止される。
ロシア産の石油に大きく依存しているハンガリーとスロバキアは来年末までの猶予が与えられた。
発動には全加盟国の合意が必要となる。
シーヤールトー氏は、提案された禁輸措置は、
ハンガリーのエネルギー供給を「完全に破壊するもの」だと指摘。
パイプライン経由で運ばれる原油が除外されるのであれば、ハンガリーは禁輸を支持すると述べた。
ハンガリー政府によると、同国の石油の65%、ガスの85%はロシアから供給されている。
近年ロシアのプーチンと緊密な関係を築いてきたハンガリーのオルバン・ビクトル政権は、
ロシアに対する禁輸措置に反対する立場を長く取ってきた。
一方、ウクライナは、禁輸措置を妨害するEU加盟国はロシアの「共犯」となると警告。