卑劣な「盗撮ローアングラー」を問い質した。
3年ぶりのリアル開催となった「ニコニコ超会議」が29日、千葉・幕張メッセで開幕(開催は30日まで)。
ブース立ち並ぶ会場には多くの来場者があり活況。
コスプレ広場でもコスプレイヤーとカメラマンが大勢集まり、各地でストロボのフラッシュが飛び交っていた。
そんな中、取材を続けていた記者は、会場の端でとある奇妙な光景を目撃した。
まだあどけない制服姿の女性コスプレイヤーを、深く帽子をかぶった男性2人が取り囲んでいたのだ。
一人が「ではこっち向いてください」とカメラを構えると、もう一人が素早く背後に回り込み、
スカートの下からライトを焚き、ビデオカメラを女性の股間めがけて構える。盗撮行為だ。
女性コスプレイヤーがその異変に気が付き後ろに振り返ると、
今度は正面にいた男がローアングルでビデオを構える。
装備は一般カメラマンが会場で使用しない目がくらむほど強烈な照明装置と、
第3者から撮影画面が一切見えないよう加工された囲い付きモニターが特徴だ。
そんな悪質“盗撮ローアングラー”らの被害にあったのは、コスプレ初心者の女子高校生だった。
動画撮影は、被写体の許可があった時のみ許されるが、
はた目から見ても彼女が嫌がっていたことは明白だった。
連中に撮られた盗撮動画は、1年ほど時間を置いた後、盗撮系動画サイトで有料販売されるケースがある。
この2人組、じつはこの6、7年で数十回盗撮らしき行為に及んでいることを記者は目撃している。
しかし、他のカメラマン、取材メディアもこの件の追及は難しかった。
記者は周囲で次なる“品定め”をしていた2人組のうちの片方を問い質した。
動画は販売目的なのか問うと「…い、いえ。自分1人で楽しむためですよ。
(コスプレイヤーを)驚かせたなら申し訳ない。
販売やネットにアップすることはしない」とサングラスにマスク、帽子という完全変装スタイルの中年男性。
もう一人の“相方”もそうなのか確認すると、相方の存在は認めつつ、
「アイツはちょっと迷惑な撮り方をするからなぁ…私は違いますよ」とシラを切る。
もう一人の長身キャップ姿のローアングラーも追ったが、残念ながらすでに会場からは姿を消していた。
会場を巡回していた千葉県警の警察官に今回のケースを話した。
すると「トラブルになったらすぐ我々を呼んでほしい。
110番でも良い」という回答があり、状況を詳しく聴取された。
‘@見せたい人とそうでない人の見極めと分別が必要なようだ。