市販弁当や冷凍食品を頻繁に食べる妊婦は死産の確率が2倍以上になるとの分析結果を、
名古屋市立大の杉浦真弓教授(産科婦人科)や玉田葉月特任助教(栄養学)らの研究チームが発表。
杉浦教授は「食品容器に使われるポリカーボネートを電子レンジにかけた時に溶出するビスフェノールAは、
妊娠結果に影響するとの先行研究がある。
ビスフェノールAから作られるポリカーボネートには微量のビスフェノールAが残留しており、
厚生労働省はポリカーボネートなどの容器の溶出試験規格を定めている。
ただ、極めて少ない量でも生体に影響があるとの研究報告が複数あるため、
厚労省は2008年に内閣府の食品安全委員会へ食品健康影響評価を依頼し、答申待ちとなっている。
市販弁当や冷凍食品は電子レンジで温めることが多く、
溶け出す化学物質が死産の原因になっている可能性があり、
さらに詳しい研究を進める必要がある」と話している。
杉浦教授は「死産が多くなる原因について、さらに詳しく研究する必要がある」と指摘。