今月、千葉県木更津市の住宅から逃げ出したとみられていたドーベルマン2頭が、
動物保護団体のメンバーらに盗み出されていた疑いで、警察は3人を逮捕。
このうち1人は先月、同じ住宅からドーベルマンがいなくなった際に捜索に加わり、
発見者として警察に届け出た人物だという。
今月8日、木更津市真里谷地区の住宅からドーベルマンの親子2頭がいなくなった。
警察は犬が逃げ出したとみて捜索。
飼い主は盗まれたと主張。飼育状況などを詳しく調べたところ、
何者かが庭にある飼育用のケージから犬を盗み出した疑いがあることがわかり、
窃盗事件として捜査を進めていた。
その結果、埼玉県越谷市にある動物保護団体のメンバーで、
千葉県松戸市に住む岡島愛容疑者(29)と自称、埼玉県草加市に住む自営業、高橋里衣容疑者(29)、
それに越谷市に住む自称、自営業の佐とう徳壽容疑者(51)が関わった疑い。
19日盗みなどの疑いで逮捕。
3人のうち岡島容疑者は先月下旬、今回、被害にあった飼い主のもとから、
ドーベルマン4頭が一時、いなくなった際、ボランティアとして捜索に加わり、
飼い主の自宅近くの路上で4頭を見つけたとして警察に届け出ていた。
親犬は越谷市内、子犬は草加市内でそれぞれ無事、見つかったということで、
警察は事件の詳しいいきさつなどを調べることにしている。
飼い主は、ドーベルマンがいなくなった当日の状況について、
「動物保護団体の女性が自宅を訪れ、近くのホームセンターに一緒に出かけた。
1時間後に自宅に戻ると、ドーベルマン2頭がいなくなっていた。
状況から盗まれたのではないかと思っていた」と話した。
岡島容疑者は飼い主の飼育状況について自身のツイッターで、
「こんな劣悪な環境で犬を飼ってはいけない」などと撮影した写真とともに投稿。
その翌日の28日には飼い主が飼っていたドーベルマン1頭を譲り受けたことを報告し、
その後、新しい飼い主に引き渡したと記していた。
また、盗みの疑いがもたれている今回の事件が起きた5日後の今月13日には、
ドーベルマンの行方がわからなくなっていることに触れ「私疑われてて笑っちゃった」などと投稿。
‘@容疑者は動物好きで保護に熱心だったのだろうが、
行き過ぎた動物愛護が窃盗に走らせたようだ。
熱心なあまり行き過ぎるケースはままある。
頭の中がある種の宗教のようなものになる。
自分がやっていることが絶対正義で反するものは悪。
悪から救うのが私の役目と思い込むようになる。