大阪府高槻市で昨年7月、保険金目的で資産家女性を殺害したとして殺人容疑などで再逮捕され、
大阪府警福島署の留置施設で1日に自殺した高井(旧姓・松田)凜容疑者(28)。
府警は当初、自殺の予兆はなかったとしていたが、2日になって自殺をほのめかす内容の便箋を、
自殺3日前に回収していたと説明を一転させた。
便箋の情報が丸1日以上も明らかにされなかったことに「隠蔽」を疑う声が出ている。
防ぐことができたかもしれない自殺を許したことに厳しい批判が上がっている。
‘@ハッキリ言って留置所や刑務所などで自殺を完全に防ぐことは無理だ。
スッパダカで放置するわけにもいかないし、プライバシーの関係で監視カメラ設置も難しい。
ただ、自殺の兆候を把握したのなら、24時間の対面監視などをする「特別要注意被留置者」に指定すべきだった。
監視カメラ設置なども検討すべきだ。
監視体制の不備を問われても致し方ない。
留置管理課は、「福島署から便箋についての報告がなく、把握していなかった」と説明。
留置管理課員が福島署で関係書類を調べる中で1日深夜になって判明したという。
福島署と留置管理課の間で情報共有が不十分だったのかも知れないが、それも批判は免れない。
東京拘置所に収容されている確定死刑囚の男性が、14年以上にわたりカメラ付きの部屋で監視されたのは、
プライバシー権の侵害だとして、国に約1900万円の損害賠償を求める訴訟を近く東京地裁に起こす。