ウクライナによるロシア迎撃に先立ち、
アメリカとNATOがウクライナ軍を増強させるために立てた極秘計画の詳細を記した機密文書が、米ロのSNS上で拡散された。
米紙ニューヨーク・タイムズ(6日付電子版)が、 バイデン政権の高官から得た情報として報じている。
「トップ・シークレット」とラベル付けされ、「3月1日時点でのコンフリクト状況」と記されているその機密文書は、
ツイッター及びロシアで約5億人の利用者を有すテレグラム上に投稿された。
バイデン政権はその投稿を削除しようとしたが、うまくいっていないという。
この機密文書は何者かによってリークされたか、あるいは、盗難されたと考えられており、ペンタゴンは現在調査中。
米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は7日には、中国や中東、ウクライナに関する安全保障上の機密文書も流出していたと報じた。
機密文書には、極秘にされてきた重要な情報、たとえばアメリカがウクライナに供与している高機動ロケット砲システムの使用率。
高機動ロケット砲システムは、遠隔地から、弾薬庫やインフラ、軍隊密集地域などのターゲットを攻撃することを可能するシステムだ。
ペンタゴンはこれまで、ウクライナ軍がどれだけの頻度でこのシステムを使用しているか公表していなかったが、この文書はそれを明らかにしているという。
また、機密文書には、具体的な戦闘計画は提示していないものの、
兵器や軍隊の輸送予定、増強されるウクライナ兵の数、ウクライナ軍の部隊、装備、トレーニング、
1月から4月までのスケジュールなどの重要な情報も含んでいるという。
9つの軍隊に必要な装備は、戦車250台以上、機械化車両350台以上という具体的な数まで記されているようだ。
さらに、この機密文書にはオリジナルの文書を変更している部分があると見られることから、
ロシア政府がプロパガンダのために変更したのではないかと分析。
例えば、文書はロシア兵の死者数は1万6,000人から1万7,500人と過小評価し、反対に、ウクライナ兵の死者数は7万1,500人と過大評価しているという。
ペンタゴンはウクライナとロシアの死傷者数を20万人と推定していることから、アナリストはロシア政府による偽情報作戦ではないかと疑っている。
同紙は「ウクライナを支援する取り組みにおける、アメリカ情報機関の重大な不履行」と機密情報が守られなかった事態を問題視している。
流出文書は100以上とみられ、米政府当局者は重大な損害となる恐れがあるとみている。
米情報機関の当局者は、米英カナダを含めた英語圏5カ国による機密情報共有の枠組み「ファイブ・アイズ」にとって「悪夢」との見方を示したという。
‘@バイデン政権の大失態のようだ。
敵にある程度の戦略情報が漏れてしまった。
ロ中反米諸国は大喜びだ。
それにしても機密文書がどうやって漏洩したのか。
ペンタゴンは大騒動だ。