プーチンが署名。
ロシアのプーチンは14日、軍への動員や徴兵の招集令状電子化を認める改正法に署名し、発効させた。
政府機関が持つ個人情報を集約して徴兵用の統一名簿を作成。
インターネットを通じて行政サービスを受けている統一システムの個人アカウントに送付される電子令状。
電子令状の着信を受けた者は出国を禁じられるほか、一定期間内の出頭を義務付けられ、
拒否すれば自動車の運転、不動産取引の禁止などが科せられる。
電子令状は開封しなくても届いた時点で効力があるとされ、徴兵逃れがほぼ不可能になる。
これまで用いられていた紙の招集令状は、本人が受け取るまで無効とされ、部分動員令の抜け道となった。
多くの人が招集令を無視したり、国外に逃れたりしていた。
今回、ロシアで広く普及する公共サービスサイトの個人ページに電子令状が届いた時点で「受領」と解釈される。
通知に気付かなかったと抗議しても「自己責任」と却下されることになる。
‘@公に言わないだけで、実質的な総動員令だ。
ロシアが疲弊していることが垣間見える。
今回も届く前に国外に逃げる駆け込み逃走者が増えるだろう。
ペスコフ報道官は、「政権は新たな混乱をもたらすことにはならない」と断言するが、
各地の徴兵事務所への放火はたびたび伝えられている。