4日のニューヨーク株式市場で、米国の一部の地方銀行株が大きく下落。
3月以降の米銀3行の破綻を受け、経営への不安が高まっている。
各行は財務の健全性を訴えているものの、収益力の低下や預金の流出が目立つ地銀が標的となり、株が大きく売られた。
4日はカリフォルニア州が地盤の米パックウェスト・バンコープの株価が前日より約51%、
アリゾナ州が地盤の米ウェスタンアライアンス・バンコープが約38%下落。
いずれも、3月末時点の預金が3カ月前より10%超減り、身売りや資産売却を検討していると報道されていた。
パックウェストは4日、「戦略的な資産売却」を検討していると認めたが、4月以降に預金量は増えているとして、財務は健全だと主張。
ウェスタンアライアンスは英紙フィナンシャル・タイムズの身売り検討という報道に対し、
「すべての点で断じて誤り」と声明を出して全面否定。法的措置を検討していると表明。