2020年5月31日の7時55分頃、福島県三春町で地域の清掃活動に参加していた橋本茂さん(当時55)と三瓶美保さん(当時52)は、道路にコーンを置き、ガードレールとコーンの間でゴミ拾いをしていた。
反対車線を走っていたトラックが突如Uターン。二人めがけて時速60‐70kmまでスピードを上げ、コーンをはね飛ばし、二人をはねた後、止まることなくそのまま走り去った。
それから4時間後、現場から約15キロ離れた須賀川市内で、路肩に止まっているトラックを県警が発見。運転席にいた盛藤吉高被告を緊急逮捕した。
わずか2日前に福島刑務所を出所したばかりだった盛藤は、就労予定だった郡山市の会社の従業員寮から鍵を盗み、トラックに乗り込んで走り続け、30分後、犯行に及んだ。
その後、盛藤(53)が「刑務所に戻りたくて事故を起こした」などと供述したことで、故意であることが発覚。
殺人の罪などで起訴された。
6月下旬、盛藤は仙台拘置支所で記者の面会に複数回応じた。
――刑務所に戻りたい、と思った理由は。
「慣れない環境や土地で不安でいっぱいでした」
――当時の心境は。
「絶望、ですよね」
――出所から2日後で仕事も住む場所もあった。他の前科者に比べて恵まれていたのではないか。
「慣れない環境のせいで不安で…」
――刑務所に戻りたい、と思ったとしても、せめて人を傷つけない犯罪で捕まることは考えられなかったのか。
「不安でいっぱいになっていて、そんな時にトラックの鍵が目に入った。もうそれで当て逃げしようとしか考えられなくなった」
――被害者に対しどう思っているのか。
「申し訳ないことをしたと思っています。罪を償っていかなければならないと思います」
――一体どう罪を償うのか。
「それは…」
――控訴したのは、死刑になりたくないからか、死にたくないと思う気持ちがあるからか。
「死刑になりたくない、死にたくないという気持ちはあります……」
一昨年、福島地裁での一審・裁判員裁判では死刑判決が下されたが、今年3月、仙台高裁での控訴審では、
一転、無期懲役が言い渡された。現在、検察側が最高裁に上告している。(新潮)
‘@こういう人間の精神鑑定をしても解明は去れない。
それは麻原 彰晃などのように。
時間をかければかけるほど無駄な作業となる。
脳内が破壊されているものを正常者がいくら紐解いても、それは解けない。
だからと言って全然やらなくても良いという話では無い。
ただいたずらに時間ばかりを掛けても進展しないということだ。
(合掌)