「台湾と断交」条件に投資申し出る中国。
台湾との外交関係を維持する中米グアテマラのアレハンドロ・ジャマテイ大統領(67)が25日、首都グアテマラ市の大統領府で読売新聞の単独インタビューに応じた。
ジャマテイ氏は2020年の就任以来、中国から「台湾との断交」を条件に巨額のインフラ投資など様々な申し出を受けたが、いずれも拒否したことを明かした。
「我々は友人(台湾)を売り渡す習慣はない」と述べ、台湾との外交関係を維持する姿勢を強調。
台湾と外交関係を結ぶ13か国のうち、中南米・カリブ地域には7か国が集中する。中でもグアテマラは最大の人口や経済規模を誇る。
同地域では近年、台湾と断交し、中国と国交を樹立する「断交ドミノ」が進む。2017年以降、ホンジュラスなど5か国が相次いで中国にくら替え。
ジャマテイ大統領は「中国は特に経済的な問題を抱えた国々を買い取っている」と非難。
ジャマテイ大統領によると、中国は「台湾との断交」を条件に、新型コロナウイルスのワクチンの提供を申し出たことがあった。
ワクチン以外でも(道路整備などの)インフラ投資や病院建設などを提案されたとし、
「身売りするならこれ以上の買い手はない、と思わせるような申し出をたくさん受けてきた」と証言。
「国の問題が発生するたびに、台湾は常に真っ先に援助してくれた」と語った。
グアテマラの公的債務残高は対国内総生産(GDP)比で30%未満と世界的にも低い水準。
「中南米で中国は多くの約束をしながら、国民にはほとんど何も提供していない。私たちは長期的な経済政策を取る」と語った。
ただ、グアテマラの対中国貿易はここ10年で3・7倍に増加。中国通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)は、
若い先住民女性の教育支援のために200台のタブレット端末を寄贈するなどしている。
ジャマテイ大統領は任期満了に伴い来年1月に退任。
後継を決める大統領選は、台湾か中国かどちらかを訴える候補の争いになるだろう。
‘@「友人を売り渡す習慣ない」と、中国拒否。
こういう真っ当な人が大統領であって欲しい。
国を守るのが政治家・
家を守るのが親。
だからと言って、例えば盗んできた物を食べさせられる子供はどう思う。