ロシアのプーチンが2022年2月にウクライナに本格侵略を開始したことを受けて、西側諸国はロシアに厳しい経済制裁を科した。
なかでも航空機を対象とした制裁は、航空業界に多大な影響を及ぼしている。
米政府はロシアの航空会社が運航する航空機を制裁対象にしており、各航空機メーカーもロシアに対する交換部品や新たな航空機の納入を停止している。
航空機の故障はこの1年で3倍に増加。またこの数カ月は、交換部品の不良が原因の技術トラブルにより、国内便が緊急着陸する事例が相次いでいる。
ロシアの独立系メディア「ノーバヤ・ガゼータ・ヨーロッパ」は、2023年1月~8月までに、ロシアの航空会社が運航する民間機について120件以上のトラブルがあったと報道。
ニューズウイークの調査では、ロシアでは2023年9月~12月8日までに民間航空機のトラブルが60件発生。
合わせると、2023年に入ってからロシアでは180件超の航空機トラブルが発生していることになる。
ただロシアの航空機の故障事例は全てが公開されている訳ではないため、実際はさらに多いとみられる。
緊急着陸やエンジンからの出火、エンジンの故障、その他の技術トラブルなど。