イスラエルのネタニヤフは16日、パレスチナ自治区ガザでイスラエル軍が誤って人質3人を射殺したことを受け、中部テルアビブで会見。
「勝利と人質救出には軍事的圧力が必要だ」と述べ、人質3人を誤射殺しながらも、
イスラム組織ハマスへの軍事作戦を強める方針を改めて強調。
人質は白旗を上げていたとの情報もある。
人質の犠牲者が増えるにつれ、家族らからは生還実現のためハマスとの戦闘を一時休止し、解放交渉の再開を求める声が高まっている。
ネタニヤフは「ハマスの壊滅と人質全員の帰還がわれわれの義務だ」と強弁。人質よりもガザ地区壊滅を重視。
ガラント国防相も、人質殺害が「私が経験した最も悲劇的な事案の一つ」としながらも、「ハマスに通用するのは力だけだと強調。
地上作戦がなければ、一人も解放できなかった」と、攻撃継続の正当性を主張。
世界的にイスラエルと米国への批判が強まっている。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、イスラエル対外情報機関モサドのバルネア長官は16日、
ハマスとの仲介役を務めるカタールのムハンマド首相兼外相とノルウェーで会談。
バルネア氏はエジプト情報機関幹部とも協議する予定と報じられ、人質交渉の再開を模索しているとみられる。
イスラム組織ハマスの人質となっているイスラエル人らの家族会は16日、軍の誤射で人質3人が死亡したことを受け、
「特別声明」を発表すると明らかにした。
人質を無視し、ハマス掃討作戦を優先する政権への反発が強まっている。