2022年人口妊娠中絶が事実上禁止になったアメリカの14州で、レイ プにより妊娠した女性は6万5000人にのぼることがわかり、衝撃が走っている。
発表したのは米国医師会が発行する臨床雑誌JAMA。
アメリカにはかつて、レイ プの場合には中絶を認めるべきという政治的コンセンサスがあった。
しかし現在では、中絶を禁止している州で、レイ プの例外を設けているところはほとんどない。
あっても、レイ プされたことを警察に届け出るのが条件。
このような状況で、レイ プで妊娠した人がどれほどいるかを算定することは、容易でない。
研究者たちはまず、中絶が禁止されている州で起こったレイ プ件数を推定しました。
結果、該当される地域と時期において、15歳から45歳までの女性に対する膣内レイ プは52万件にのぼった。
その後CDC疾病予防管理センターのデータに基づき、これらの暴行の12.5%が妊娠につながると計算、6万5000人という数字が導き出された。
性的暴行を届け出るには、大変な勇気とストレス、トラウマが伴う。
「それを考えるとこの数字はもっと大きくなるだろう」という専門家もいる。
妊娠した6万5000人のうち何人が出産したのか、または州外などで中絶手術を受けたのかはわかっていない。
人工妊娠中絶の是非は、今年の大統領選でも大きな争点となっている。
バイデン大統領に投票するという女性の多くは、その理由として彼が中絶を擁護していることを挙げている。
(シェリーめぐみ/ジャーナリスト)参照。
‘@米国の病と闇。
レイ プされて妊娠して子供を産めば親も子供も幸せになれる確率は低い。