家族会元副代表の蓮池透氏は、安倍総理をウソつきと批判する一人。
北朝鮮による拉致被害者家族連絡会元副代表で、
拉致被害者横田めぐみさん(55)の父、横田滋さんの訃報に触れ、
「安倍首相責任を取ってください!」と、訴えた
横田さんが老衰のため亡くなった5日、蓮池氏はツイッターを更新。
「いつか、この日が来るのは分かっていたし、怖かった。
滋さんは、公には政治家に対しても、右派的思想家に対しても決して異論を唱えることのない、
ジェントルな人だった」としのび、「世の中はコロナ禍で拉致問題どころではない状況。
収束まで動かないのか?滋さんの心中も不安で一杯だったはず。
言うまでもなく、その前に動いておくべきだった。
『40年以上救出を先導』とか『再会の願い叶わず』とか言っている場合ではないのだ」と続けた。
「また『断腸の思い』と繰り返した安倍首相。『申し訳ない』は付け足したが。
自分たちの無為無策を棚に上げて、拉致問題が進展しないのは国民の関心が薄れているせいだ、
と平気で言う政府」と批判。「みなさん、いい加減気付いてください。
安倍首相は拉致被害者を救出するなどという気はさらさらないのです。
この期に及んで『早期』救出とか言っているではありませんか。
今こそ、安倍首相責任を取ってください!と叫ばなくてはなりません」と持論を述べた。
「そうでなくては、滋さんのご冥福を祈ることはできません。
それができるのは、拉致のおかげで二回も総理になった安倍氏が恩返しをして、
めぐみさんの問題が解決したときです。合掌」
彼はどういうふうに喧伝していたかというと、
北朝鮮側、金正日総書記から拉致問題について謝罪と経緯の報告がなければ、
日朝平壌宣言にサインをせず、席を立って帰るべきだと自分が進言した、と。
そういうことになっているが、ウソ。それは、みんなの共通認識だったんだから」
小泉首相と金総書記との間で交わされた「日朝平壌宣言」をめぐり、
拉致被害者の多くが死亡していたことが分かったため、
「宣言の署名を見送るべきだ」と主張していたことが、
複数の政府関係者の話で明らかになったと報道された。
しかし蓮池氏も指摘するとおり、実際この武勇伝はまったくのデマだった。
日朝首脳会談の立役者で、会談に同行していた田中均アジア大洋州局長(当時)が後に、
フリージャーナリストの取材に対し、安倍の署名見送り進言があったことをはっきりと否定している。
そもそも金総書記が拉致を認めて謝罪しなければ平壌宣言に署名できないのは、
会談関係者全員の基本認識だったから、わざわざそんなことを言う必要もなかった、
と蓮池氏と同様のことを田中氏も述べている。
このデマをメディアにリークしたのは、ほかでもない安倍晋三本人。
さらに蓮池氏によると、
「弟たちが北朝鮮から一時帰国ということで帰ってきたとき、当初2週間で帰ることになっていた。
そのときに帰国した被害者5人を安倍さんは体を張って必死に止めたっていうんだけど、
これは真っ赤なウソ! 止めたのは、私なんだから!
安倍さんが止めたって言うのであれば、途中で電話をしてくるとかあるはずだけど、そんなのない。
あれは、安倍さんが止めたんじゃない、私が止めたんだ!」
「安倍さんはかけ声だけ。自分の在任中に解決するって言ってますけど、
では何をもって「解決」とするのか。安倍さん自身、わかってない」と憤る。
‘@氏の述べていることは、ウソなのか、間違っているのか。
安倍総理は、2回目の首相に返り咲いた直後に家族会と面会し、
もう一度首相に就いたのも、何とか拉致問題を解決しなければとの使命感からだ。
「必ず安倍内閣で解決する」と述べている。