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香田氏、イージス・アショアの「嘘」

河野太郎防衛相が6月15日、イージス・アショアの配備計画を停止すると表明。

理由は「迎撃ミサイルのブースターを演習場内に落下させるために、

大幅な改修と追加コストが必要になる」との説明だった。

しかし、香田洋二元海上自衛隊自衛艦隊司令官海将)は疑義を呈した。

防衛省は、イージス・アショアの配備予定地である、新屋(あらや)演習場(秋田)や、

むつみ演習場(山口県萩市)の周辺住民に対し、

ブースターは『演習場内、人家などに被害を与えないところに落下させる』と説明してきました。

ブースターの落下地点をコントロールすることは、イージス・アショアを配備するために想定された、

予算規模や時間を考慮すれば、実質的に不可能と言えます。

私は、40年前からミサイル搭載護衛艦の勤務が長く、

砲雷長や艦長も務め多数のミサイルを実際に撃ってきた経験があります。

よって、それが困難なことは容易に理解できます。

加えて、イージス・システムはもともと、米海軍が空母の艦隊防空のために開発した技術です。

海の上で使うものですから、ブースターの地上落下先を気にする必要はありませんでした。

問題は、その後の地元説明の段階において、ブースターに関する防衛省の説明が、

『(落下地点をコントロールすることは)実現可能です』となったことです。

その理由は分かりません。

 

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しかし、『自衛隊の演習場に配備する』という防衛省の一方的な都合を最優先して、

あってはならない説明が行われたのです。

国民を守る防衛省が最優先しなければならないのは、住民の不安の解消です。

『国民の疑問に真摯かつ透明性をもって答える』というあるべき姿とは正反対です。

今回、河野防衛相が説明した内容は、専門家の立場から見れば、

容易かつ十分に予見できたことです。

高度の政治性を有する事業のため秘匿性を重視した防衛省内局が、

一連の作業のほとんどにおいて、自衛隊の専門家の意見を十分に聴取するという、

基本的な事項さえ行わなかったのではないか、という疑問が湧くのは自然なことでしょう。

厳しい言い方になりますが、国民を守るための組織である防衛省自衛隊が、

国民に『うそ』まで言って導入を強行してはならない、ということ。」

そして、北朝鮮から400~500発のミサイルが飛んできたら対応できない。

専守防衛というが、攻撃して核ミサイルが飛んできたらどうするのか。