『政治においては、その職に何日間在職したかが大事で、
何を友達に供与できたかが問われるのだろうと思いますが、
この7年8か月、国民の皆様にお約束した政策は実行できませんでしたが、
国民を欺くために、一日一日、日々、全身全霊を傾けて、隠ぺい、破棄してまいりました。
その嘘の積み重ねの上に、今日の日を迎えることができたんだろうと考えております。
全ては、これまでの国政選挙において、友人たちに供与しても、
力強い支持を頂いた国民の皆様のおかげでございます。
心から御礼を申し上げたいと思います。
また、隠ぺい廃棄をしたときにあっても、至らない私を支えていただいた全ての皆様に、
感謝申し上げたいと思います。 』
海外でも、安倍総理が会見しないことや、顔が見えないことに冷ややかな報道をしている。
「Go Toトラベル」も、安倍首相のウイルス対策の新たな「失策」だと報じているメディアもある。
そして日本は欧米諸国にに比べれば、成功しているように見えるのに、
安倍首相の支持率は下降していることも不思議に見えるようだ。
米ニューヨーク州のクオモ知事は「検査が経済再開のカギ」と語り、
現在、同州は一日の検査数は6万件を超える。
無症状でも、希望者全員が無料でPCR検査や抗体検査が受けられるという。
日本以外の先進国の多くはこの方法を取り入れている。
「集団免疫」戦略で欧米等のメディアに激しくたたかれたスウェーデン。
今現在はほぼ終息に向かっている。
しかしスウェーデンの死者は5763人で100万人当たり570人と世界でトップクラスだ。
日本が同じように集団免疫戦略を取ったら、58000人くらいの死亡者が出ることとなる。
「集団免疫」論者は、それくらいの死者が出ても仕方ないということだ。
事実、スウェーデンでも、死亡者の多くは高齢者で、新型コロナウイルス感染により、
死期が若干前倒しになっただけだとする見方もある。
早い話が年寄は早かれ遅かれ死ぬんだから死んでも仕方ない。
国家観の違いか、宗教観の違いか、怖ろしい話だ。
そのせいで、「輸出立国」スウェーデンは貿易相手国から閉鎖措置を取られ、
経済優先政策を実施し、多くの犠牲者を出したにもかかわらず、
GDPで最大10%減少、失業率も10.4%まで上昇という予測が出ている。
そして、スウェーデンもまったくのノーガード戦法ではなかったのだ。
法律で50人以上の集会は禁止、飲食店での混雑は避ける。スウェーデンへの入国禁止、
高齢者施設への訪問は禁止。飲食店でも立ち飲みは禁止で、
テーブルは1メートル半程度の間隔を開ける、70歳以上は外出自粛、
等々の様々な規制はあったのだ。
「集団免疫」戦略で欧米等のメディアに激しくたたかれたスウェーデンより、
日本の方が緩い社会的距離政策をとっていた可能性がある。
もう一つ、スウェーデンは憲法で、国が国民の移動を規制できないことになっている。
だから、規制できなかった要因もある。
意外と、日本に似ているようだ。
日本は感染の実態を把握できていないのに、どうやってウイルスと戦うのか、勝てるのか。
勝つまでに犠牲者はどれくらい増えるのか。
国も専門家も、あまりにもデータや情報を軽視している。
検査体制を整えないまま権威のある人が、みんなでマスクをしましょう、
距離を十分取って、3密回避で感染症対策をして、旅行に行きましょうと言っているのは不合理だ。
死者を出来る限り少なくして経済を回すには、クオモ知事の対応が正解ではないかと思う。
PCR検査を徹底的にやり、陽性の人は入院あるいは自宅で待機し、
陰性の人が社会活動や経済活動を行っていくしかない。
韓国を笑っていた日本。
しかし、韓国の感染者数は26日現在、1万8265人、死者数は305人。
日本の感染者数は6万3999人、死者数は1216人。
当初は散々報道していたのに、今はどこも報道しない。
お笑い立国日本だ。
日本の、死者数は増加している。
海外の流行もまだ続いており、流行は続く可能性がある。
接触をどのようにしながら防いでいくか、海外からの訪日とどう向き合うのか
移動(旅行)や大規模イベントと、どう対峙していくか。
難題は山積みだが指揮者は動かない。
それが一番の難問かもしれない。