州司法長官のレティシア・ジェームズ氏が、昨年3〜8月の高齢者介護施設での、
新型コロナによる死者数が、州により大幅に過少報告されていたと指摘する報告書を公表。
この疑惑をめぐって、証拠収集のための弾劾委員会が結成される。
17日には、FBIと州東部地区連邦検事局による調査が開始したことも報じられている。
新型コロナによる州内の死者数は、4万5807人に上る。うち40%近くが介護施設の入居者とされる。
介護施設での死者数は先月18日の時点の公式な発表は8711人だったが、
今月10日の時点で1万3297人、16日の時点で1万3432人とされている。
15日にクオモ氏知事は会見を開き、釈明した。
州保健局が、介護施設の入居者が病院で死亡したケースを明らかにしなかった結果であり、
透明性を欠いてたことを認めたが、正しい数字の追加作業は忙殺により、
「空き」ができ「後回し」となっただけだとし、
「我々はいつも事実と科学的根拠に基づいている」と隠蔽疑惑を否定した。
クイーンズの州議会、ロン・キム議員は、クオモ知事から電話があり、
これらの騒動を封じ込めるように協力をするよう脅されたと告発。
これについてクオモ知事の広報官、リッチ・アッツォパルディ氏は事実無根だと否定したが、
犬猿の仲とされるニューヨークのビル・デブラシオ市長は、キム氏の発言を信じる旨を記者会見で表明。
クオモ知事のトップ補佐官、メリッサ・デローザ氏は10日、
州議会の民主党議員らとのビデオ会議中に「死者数のアップデートを“凍結”していた」ことを認め、謝罪した。
トランプ元大統領がツイッターを通して昨年8月、
「州の対応が悪いため、介護施設入居者が殺されている」とツィートしていたころだ。
クオモ知事の補佐官として州の経済開発局で働いていた、
マンハッタン区長に立候補しているリンジー・ボイラン氏は、
ある日、マンハッタンのオフィスの会議室でクオモ氏と2人きりになり、
終了後に会議室から出ようとしたところ、クオモ氏から承諾なしに突然口にキスをされたという。
ボイラン氏はその場をすぐに離れたが、その日から通勤するのが苦になったという。
ボイラン氏は18年、経済開発副長官および知事特別顧問に昇進し、
より知事と近い距離で任務にあたるようになった。
彼女は同年9月に辞職をしている。
このツイート後、ボイラン氏のもとに2人の女性から連絡が入り、
セクハラを受けたのは、ボイラン氏だけではないという。
クオモ知事には、きな臭い話がボロボロと出ているようだ。
本当だとしたら残念だ。
クオモ知事はこれまで、多くの州民や米国民にとってヒーロー的な存在だった。
昨年3月以降、毎日記者会見を開き、「事実」を公表するスタイルを通し、
頼れるリーダーとしての手腕を発揮してきたことで、「次期大統領」の声も出て、
日本などでも賞賛され、私も賞賛していた。
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