大阪府は6日、府内で新たに560人が新型コロナに感染していることが確認された。
府内で1日に確認された感染者の数が、500人を超えたのは初めて。
府は重症者用の病床使用率や死者数が依然として高止まり状況にある。
政府が東京、神奈川など4都県への緊急事態宣言の発令に踏み切る中、
新型コロナの感染拡大で医療体制の切迫が続く大阪府の吉村洋文知事は、
宣言発令の要請は不要との立場を表明。
吉村知事は、菅総理が年頭記者会見で緊急事態宣言の検討を表明した4日。
「緊急事態宣言は大きな副作用を伴い、社会経済活動を止めてしまう。最後の手段だ」と述べた。
緊急事態宣言を出したからと言って全てが止まる分けでは無い。
今回政府も、主に飲食関係を中心に重きを置いている。
感染対策は何よりスピードが全て。
ことが起きてから、大きくなってから対応するのではなく、その前に対応しなくてはいけない。
なぜか知らないが、吉村知事にはスピード感があるようなイメージを、
マスコミも多くの国民も持っているようだが、以前から指摘しているが私にはそう見えない。
連日テレビに出演するなど、単にパフォーマンスが派手なだけだ。
小池知事もテレビに出ているというが、小池知事は会見をしてそれをテレビ局が流している。
吉村知事は民放のテレビに連日出演している。
NYのクオモ州知事(62)も連日会見をして訴え、それが好評を得ている。
小池知事と吉村知事のテレビ出演の内容には大きな違いがある。
新型コロナウイルスの感染対策を助言する
厚労省の専門家組織「アドバイザリーボード(AB)」(座長=脇田隆字・国立感染症研究所長)は6日、
全国の新規感染者数について、「大都市の感染を抑制しなければ、地方での感染を抑えるのも困難」
として、政府に必要な対応を促した。
6日に開かれたABは、「首都圏、中部圏、関西圏では多数の新規感染者が発生しており、
入院者数、重症者数、死亡者数の増加傾向が続いている」
今の感染状況について、厳しくこう評価した。
‘@政府と分科会から出てくる言葉は、東京都が感染の根源と悪者にする。
それをメディアも「東京が東京が」と垂れ流す。
政治の匂いがプンプンする。
以前から指摘しているが、東京だけでなく、都市圏を抑制しなければ感染は収まらない。
アドバイザリーボード(AB)もそれを指摘している。
当たり前の話が、なぜ理解できないのか。
6日、大阪府は過去最多 560人感染。
その理屈でいけば大阪を止めなければ周辺地域も感染は拡大する。
事実そうなっている。
大阪府内の死者も急増している。12月は月別で最多だった11月の3倍を超えた。
東京都と比べても約2倍。
大阪で確認した12月1~30日の死者は250人。東京の死者は133人。
大阪の死者は全国で2番目に多く、北海道の254人に続く。
もう、点で考える時期はとっくに過ぎている。
点でも線でもなく、面で考えなくてはいけない。
「緊急事態宣言」は全国の都市圏に適用すべきだ。