廃炉作業が行われている福島第一原子力発電所の1号機では、
溶け落ちた核燃料を冷却するため注水している。
先月13日の地震のあとも、東京電力は問題ないとしていたが、
1号機では格納容器の水位の低下傾向が続いている。
4日の会見で、格納容器の底の部分から1メートル90センチほどあった水位が、
70センチから1メートルほど下がったことを明らかにした。
そしてこれ以上、下がり続けた場合、監視ができなくなるおそれがあるとして、
早ければ5日にも注水量を増やす計画だ。
10年前の原発事故による格納容器の損傷部分が先月の地震の揺れで広がり、
これまでよりも多くの水が抜けている可能性があるという。
溶け落ちた核燃料の冷却は注水によって継続されていて、安全上の問題はないとしている。
また、注水した水は循環させて再利用しているため、
注水量を増やしても汚染水の発生量に大きな影響はないと説明。
一方、福島第一原発では、3号機でも水位の低下傾向がみられたが、
現在、おおむね水位は安定しているという。
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