サイバー攻撃で米最大の石油パイプライン停止。
米石油パイプライン最大手のコロニアル・パイプラインは7日、
サイバー攻撃を受けて、全ての業務を停止したと発表。
サイバー攻撃を受けたのは米南部テキサス州と北東部ニューヨーク州をつなぐ、
約8800キロメートルに及ぶパイプライン。
コロニアルが攻撃に気づいたのは7日で、関連システムをオフラインに切り替え、
全ての業務を一時的に停止した。
コロニアルは「混乱を最小限に抑えるため懸命に対応している」としているが、
攻撃の詳細や復旧時期は明らかになっていない。
メキシコ湾岸から米北東部までの大動脈で、東海岸の燃料消費の半分近くのシェアを占める。
停止が長引けば、国民生活や経済活動にも影響を及ぼす可能性がある。
米国では最近、マイクロソフトのメールシステムやソフトウエア会社ソーラーウインズへの、
大規模なサイバー攻撃が相次いでいる。
ITの進展は生活の利便性を高める一方、サイバー攻撃リスクのイタチごっこが浮き彫りとなっている。