神戸市は、新型コロナのワクチンの集団接種会場で、
ワクチンを常温のまま最長で3時間放置するミスがあり、960回分を廃棄した。
ワクチンは11日午前中、委託する配送業者が市内の3か所の集団接種会場に運び込んだ。
配達員はワクチンを保冷ボックスから取り出し、それぞれ現地の委託スタッフに渡したが、
この際、最長で3時間、常温のまま置かれていたという。
ワクチンは午前中に保冷ボックスに入ったまま現地のスタッフが受け取り、
午後に会場に来る市の職員が保冷庫に入れることにしていたが、
配達員にまで手順が徹底できていなかったという。
神戸市は再発防止のため、今後は市の職員がワクチンを直接受け取り管理するとしている。
ワクチンは常温で解凍した場合は、2時間以内に薄めなければ接種に使えないことになっていて、
神戸市は放置されていた960回分について廃棄することになった。
神戸市健康局の花田裕之局長は「貴重なワクチンをむだにすることになり、申し訳ない。
今後の接種計画には影響がないようにしたい」と陳謝した。
‘@なぜ、わざわざ保冷ボックスから出したのか。
受け取ったスタッフもそれに気づかなかったということは、
両方ともに、手順が理解できていなかったということだ。