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食用色素「青色1号」で神経炎症が緩和される。

『FD&C Blue No.1』(「ブリリアント・ブルーFCF」、通称「青色1号」)と呼ばれる食用色素に、

神経の炎症を引き起こす主要プロセスを遮断する効果があることが判明したという。

脊髄損傷を受けたラットに青色色素を投与すると、投与されなかったラットより、

はるかに早く回復したというののだ。

7月27日付けで『米国科学アカデミー紀要』(PNAS)に掲載された研究論文を共同執筆した、

ロチェスター大学医療センターの神経科学者Maiken Nedergaard氏は、

「これを今まで誰も試みなかった原因の1つは、

食品科学と神経科学がまるで分断されていることにある」と語った。

米国では1人が1日におよそ14ミリグラムの青色1号を摂取しているという。

青い食品には何にでも入っている。チョコレートのM&M's、ゲータレード、ジェロー。




毒性がないことは証明されており、国際癌研究機関 (IARC) の発がん性リスク評価においても、

発がん性が確認されていない。

青色1号のもう1つの利点は、これが血液脳関門を通過することにある。

薬剤を脊柱に注入する方法は、損傷を負っている患者には危険が伴いかねないが、

青色1号なら血管から送りこむことが可能。

こういった意味で、脊髄損傷を負った患者に青色1号を投与することは、

非常に効果的であるが、ただひとつ、副作用として、体が青くなってしまう。

皮膚や目は投与の1週間後に通常の色に戻るものの、6週間後に解剖したところ、

脊髄は青いままだったという。

この問題をクリアできれば扱いやすくなるが、青くなってもかまわないのならば、

安く手に入る青色1号は脊髄損傷患者の救世主になる可能性がある。