二階幹事長、党内の政治とカネに「随分きれいになっている」
有権者に香典や現金を配った疑惑がある菅原一秀前経済産業相のほかにも、
党内では2019年の参院選広島選挙区の公選法違反(買収)事件で、
元法相の河井克行元衆院議員と案里元参院議員の夫妻が逮捕され、案里氏は有罪が確定。
今年1月には吉川貴盛元農相が在任中の収賄罪で在宅起訴されるなど、
自民党の政治とカネの問題は後を絶たない。
菅原議員が、選挙区内の行事の際、現金を配布した疑惑で議員辞職願を提出。
二階俊博幹事長は1日の記者会見で「随分、政治とカネの問題はきれいになってきている。
マスコミも一般国民も評価してしかるべきだ」と、評価が足りないと訴えた。
二階幹事長は「金を使って選挙をやりたいと思う者は少なくとも自民党にはいない。
選挙に金が必要だと言われること自体、本当に屈辱だ」と、
1.5億円の金はどこ吹く風の意味不明の主張をした。
その上で、党が金権政治からの脱却に取り組んでいるとして、
「国民に理解されるよう、しっかり努力していきたい」と述べた。
記者会見で、河井夫妻側に1億5000万円を提供した経緯が未解明だとして、
「説明責任をどう考えるか」との質問が出たが、二階幹事長は回答しなかった。
林幹雄幹事長代理が「今まで何遍も聞かれ、お答えしているところ」と繰り返すばかり。
立憲民主党の枝野幸男代表は、党会合で、
「こんな政権与党総ぐるみの政治とカネの問題があるというのは過去に聞いたことがない。
きれいになったどころか、むしろ大掛かりなひどい話になっているのではないか」と批判した。